大腸がん
大腸は小腸続く臓器で、約1.5-2m程の長さがあり結腸と直腸に分けられます。
水分を吸収役割がほとんどで、大腸までに消化吸収された食べ物の残りを便として肛門から排泄します。
大腸がんは腺腫というものががん化するものと、正常の粘膜から直接発生するものがあります。
腺腫はポリープに近いものなので、検査でポリープが見つかれば切除することにより大腸がんの発生を少しでも減らせるのではないでしょうか。
国立がん研究センターがん対策情報センターの2014年度の統計によると、がんと診断される方のなかで大腸がんは男性では胃がん、肺がんについで多く、女性では乳がんについで多くなっております。
2017年部位別死亡者数でも、大腸がんは肺がん、胃がんに次いて第3位となっており、性別ごとに見ると男性は第3位、女性では第1位となっています。
大腸がんで命を落とす方は依然として多いですが、初期のうちに発見・治療できれば比較的生存率が高いとされています。
ですが初期の大腸がんは自覚症状がほとんどないため、予防や早期発見・治療につなげるためには定期的に検査を受けることが大切です。
大腸がんチェック
以下の項目に当てはまる内容が多い方は要注意です。
一度検査を受けることをお勧め致します。
- 家族・親戚に大腸がんの人がいる
- 40歳以上の方である
- 加工食品を食べることが多い
- 運動不足である
- 太り気味である
- 便に血が混じっている
- 下痢と便秘を繰り返すことがある
- 最近、細い便がよく出る
- 便潜血反応検査で陽性のことがあった
大腸がんの検査
大腸がんの検査には、主に以下の検査が行われます。
便潜血検査
人間ドックでよく行われる検査です。
検査前の食事制限や体への負担もないので簡単に受けられる検査です。
検査自体は簡便ですが、大腸がんの検出率は進行がんで約70%程度しかありません。
注腸X線検査(バリウム検査)
肛門からバリウムを大腸内に注入しレントゲン撮影を行う検査です。
病気が見つかると、その部分だけ影ができたように映ります。
この検査ではポリープなどの異常は見つかりますが、その細胞を調べたり、切除したりは出来ません。大腸内視鏡検査が必要となります。レントゲン設備が必要ですので、当院ではお受けいただけません。
内視鏡検査
肛門からカメラを入れて、大腸内部を直接見る検査です。
検査前には、大腸内をキレイにするために下剤を飲むなど準備が必要ですが、確実に病気を見つけることができ、診断や治療まで出来ます。
内視鏡検査の詳細ページはこちら
大腸がんの予防
大腸がんの予防にはバランスの良い食生活(食物繊維を多く)や運動なども効果的です。