大腸がん
国立がんセンターがん対策情報センターの統計によると、大腸がんで死亡した方は、1960年から増加し続けています。
2017年部位別死亡者数でも、大腸がんは肺がん、胃がんに次いで第3位となっており、性別ごとに見ると男性は第3位、女性では第1位となっています。
大腸がんで命を落とす人は年々増加する傾向にありますが、初期のうちに発見・治療できれば比較的生存率が高いとされています。
初期の大腸がんは自覚症状がほとんどないため、予防や初期発見・治療につなげるためには定期的に検査を受けることが大切です。
お住いの自治体によっては無料で大腸がん検診を受けられる場合もありますので、ご自分の大腸に目を向けるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
大腸がんチェック
以下の項目に当てはまる内容が多い方は要注意です。一度検査を受けることをお勧め致します。
- 家族・親戚に大腸がんの人がいる
- 40歳以上の方である
- 加工食品を食べることが多い
- 運動不足である
- 太り気味である
- 便に血が混じっている
- 下痢と便秘を繰り返すことがある
- 最近、細い便がよく出る
- 便潜血検査で陽性のことがあった
大腸がんの検査
大腸がんの検査には、主に以下の検査が行われます。
便潜血検査
健康診断や人間ドックでよく行われる検査です。
検査前の食事制限や身体への負担もないので簡単に受けられる検査です。
2回採取し1回でも陽性となれば、精密検査が必要です。
注腸X線検査(バリウム検査)
バリウムを大腸内に入れてレントゲン撮影を行う検査です。
病気が見つかると、その部分だけ影ができたように映ります。
内視鏡検査
肛門から細いカメラを入れて、大腸内部を直接見る検査です。
ポリープがあれば、検査中に切除することもできます。
検査前には、大腸内をキレイにするために下剤を飲む(当院では下剤を胃カメラから注入する方法もあります)など準備が必要ですが、確実に病気を見つけることのできる検査です。
大腸内視鏡検査費用
検査費用は生検による病理診断の有無、手術の有無により異なります。
おおよその料金表をお知らせします。
保険適応(3割負担) | |
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大腸内視鏡検査 観察のみ | 5,000~7,000円 程度 |
大腸内視鏡検査 病理検査(生検) | 9,000~1,5000円 程度 |
大腸内視鏡検査 ポリープ切除 | 25,000~35,000円 程度 |
※ 上記料金には診察代、使用薬剤・点滴代等は含まれておりませんので費用は前後することがあります。